2024年度の目標【心理検査編】

日記

こんにちは、だびでです。皆さんは2023年度どのような一年だったでしょうか。私は仕事が始まり、公認心理師試験があり、プライベートでも様々なライフイベントがあり、多忙な1年間でした。そんな私の2023年度の業務は心理検査、カウンセリング、その他業の業務という感じでした。仕事量の割合としては①心理検査80%②カウンセリング10%③その他の業務10%といった感じだったかなと思います。

2023年度はとにかく新しいことを覚えることで精一杯の1年間でした。今年度も同様の業務が続きそうです。今回は1年目を振り返りつつ、心理検査について今年の目標を書いていきたいと思います。

実施編

ウェクスラー式知能検査やバウムテストなど大学院の講義や実習で行ったものはもちろんのこと、初めて実施する検査、初めて聞く検査もいくつかありました。実施中は緊張して、教示を言い間違えたり、項目の順番が違ったり、記入欄がズレてしまったりとミスも多かったです。1つ1つの検査が刺激的で学びと反省がたくさんありました。「もっとここ見とけばよかった」、「こういうところをメモしておけばよかった」、「心理検査のセンスないな」と思うことが何回もありましたが、なんとか大きなトラブルなく1年を過ごすことができました。

24年度の目標

 24年度は心理検査の実施にあたって以下の2つのことを目標にしたいと思います。

  1. 心理検査実施中に余裕をもつ
  2. 患者様の検査態度をもっと観察できるようになる

心理検査実施に余裕をもつ

私は心理検査の実施中に焦って項目を飛ばしてしまったり、記入欄を間違えたりします。そして、後から読み直そうとしても暗号になっていて読めない…、そんなことがよくあります。その原因の一つは、検査手順や教示をしっかりと覚えておらず焦ってしまい、自信がないことがあります。1つ1つ終わった項目にはチェックを付ける。記録するものによってペンの色を変えるなどの工夫をしていきたいと思っています。

患者様の検査態度を観察できるようになる

心理検査は数値にしてしまえば似たり寄ったりの結果になることもありますが、検査態度と組み合わせると独自性のある所見になるので検査態度を含めてアセスメントしていきたいです。また、検査前後の患者様とのコミュニケーションを大事にしていきたいと思います。検査前に話すことで一定のラポール形成をすることは被検者が落ち着いた状態で検査を受けることに繋がりますが、検査者が落ち着いて検査をするために必要だと思います。さらに、検査前後はアセスメントのための情報を上手く集める時間でもあるため、23年度よりも丁寧に患者様と話すことを心掛けようと思います。検査者の緊張が強いと被検査者も緊張してしまうので安心して検査を受けられる環境を作れたらと考えております。

解釈編

1年目はとにかく解釈に苦労しました。本を読み、先輩に相談し、自身の中で想像を膨らませて、検査結果を少しずつ解釈していく。その作業中は「大変だ」「なんでこうなるんだ」と思いながらもワクワクもありました。「ベテランの心理師はもっと短い時間でまとめるんだろうなー」、「もっと細かいところからも色々解釈してるんだろうなー」、と自身の未熟さを感じながらも可能な限り解釈を進めていきました。解釈中、腑に落ちた時、点と点が線で結ばれた時の達成感はとても気持ちがいいものでした。しかし、自身ではなかなか深い解釈ができなかったり、サインの見落としがあったりと反省点も多くあります。

24年度の目標

 今年は『慎重に』『正確に』解釈をしていけたらと思っています。私はせっかちなので解釈の手順がある程度決まっていたり、1つずつ解釈していけばいいのに一気に解釈しようしたりして結局時間がかかってしまう時があります。新人であり、未熟であることを認識して1つずつ、丁寧に、正確に解釈していくことを心がけていこうと思います。

所見作成

心理検査は実施、解釈が終わったら所見を作成する必要があります。Dr用や本人用、支援者用などケースによって書き方は様々あります。実施と解釈で手ごたえを感じても所見でうまく表現できなければ自分の語彙の少なさと言語表現の乏しさにモヤモヤして落ち込むこともありました。本を読んだり、先輩に指導していただきながら形にしましたが、私自身が書いた所見という責任と満足感が少し弱いように感じていました。

24年度の目標

 所見作成における2024年の目標として以下の2つを目標にしたいと思います。

  1. 専門用語をより深く理解する
  2. 文章力の向上

専門用語をより深く理解する

 所見作成のために本を読むとあたり前ではあるが専門用語が山ほどでてくる。例えば、WAIS-Ⅳでは、「結晶性知能」「流動性知能」「知的操作」「精神運動速度」などが当たり前のように出てきます。あたかも理解しているかのように所見にこのような言葉を使いますが、本当に理解して使っているわけではないようにも感じます。このレベルだと患者様やご家族にフィードバックする際に非常に苦労します。専門用語を簡単な言葉に直して説明できるようになるため、専門用語を適切に使った所見を作成できるようになることを目指します。そのために、専門用語を自分の言葉で説明したノートを作るなどをしていきたいと思います。

文章力の向上

 24年度の目標 「新しい文章力の教室」を読んだことで(1)構成を考えて書き始める(2)読みやすい言語表現を意識するようになりました。今年度はこの2つをさらに意識して量をこなすことで所見作成にかかる時間の短縮と読みやすい所見に近づけていくことを目標にしていきたいと思います。 このブログも文章力向上につなげていきたいです。心理検査だけではなく、カウンセリングでも感じたことを適切に言語化することが求められるのでその練習にもなると考えています。

最後に

心理検査は患者様のこれからに関わる大事な検査であることを意識して作成していきたいと思います。正直、私は心理検査よりもカウンセリングをしたくて公認心理師になりましたが、心理検査から得られる経験と知識は、アセスメント力の向上やカウンセリングなどの他の業務にも役に立つと思っています。なによりも心理検査には心理検査の面白さがありますね。

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