「なんで自分はこんなに落ち込むんだろう」「感情的になってしまった理由がわからない」——そう感じたことはありませんか?
実は、私たちの気分や行動は、出来事に対する「考え方(認知)」や「身体の反応」と密接に絡み合っています。この関係性を図として可視化することで、自分のメンタルの仕組みを客観的に把握することができます。
このページでは、認知行動療法(CBT)の基本モデルである「心の仕組み図」を、ブラウザ上で誰でも無料で作成・印刷できるツールを公開しています。
心の仕組み図シートとは?
心の仕組み図(CBT概念化マップ)は、「出来事」→「認知」→「気分・感情」→「身体反応」→「行動」という5つの要素の関係を図式化するワークです。CBTのセッションでも最初に使われる基本中の基本のツールです。
ゲームで例えると、自分というキャラクターのステータス画面と行動パターンを確認する「キャラクター分析モード」です。何がHPを削り、何が行動を制限しているのかを「見える化」することで、攻略の糸口が見えてきます。
こんな時に使えます
- 感情的な出来事のあと、気持ちを整理したいとき
- 「なぜあんな行動をしてしまったのか」を振り返りたいとき
- CBT(認知行動療法)を自分で学びたい・実践したいとき
- カウンセリング前に、自分の状況を整理しておきたいとき
- ストレス・不安・怒りのパターンを把握したいとき
使い方(2ステップ)
STEP.1 ― 5つの項目を入力する 「出来事」「気分・感情」「認知(考え)」「身体反応」「行動」の順に、そのときの状況を入力します。
STEP.2 ― 図を見て気づきを書き出す 自動生成された心の仕組み図を見ながら、悪循環になっている部分や今後の対処法を記録します。印刷・PDF保存も可能です。
⚠️ 注意:このシートは診断や治療を目的としたものではありません。あくまで自己理解を深めるためのセルフケアツールです。症状がつらい場合は、専門家への相談をおすすめします。
▼ 心の仕組み図シート(無料・ブラウザで使えます)
▶ 心の仕組み図ワークシート
心の仕組み図ワークシート
まずは「出来事」から「行動」までの5項目を入力してください。
▼ 以下の図を見て、気づいたことや今後の計画を入力しましょう ▼
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ツールを使うコツ
気分は「一言」で表現する
「なんか変な感じ」「モヤモヤする」ではなく、「不安」「怒り」「悲しみ」「焦り」など、感情を表す一語に絞るのがコツです。言語化が難しければ「気持ちリスト」をネットで検索して参考にしてみましょう。感情に名前をつけること自体が、心理的な整理につながります。
「身体反応」を見落とさない
感情や思考に意識が向きがちですが、「胸がドキドキした」「肩が固まった」「お腹が痛くなった」といった身体の反応も、心の状態を理解する重要な手がかりです。身体反応に気づくことは、ストレスの早期察知にもなります。
最初は「5つを埋めること」だけに集中する
図がどうつながっているかの分析は、後でやれば十分です。まず出来事・気分・認知・身体反応・行動の5項目を埋めることだけを目標にしてください。図を生成して眺めるだけで、「ああ、こういうパターンだったのか」と自然に気づきが生まれることがあります。
関連記事・ツール
このシートと組み合わせて使うと効果的な記事とツールです。
- 👉 認知行動療法(CBT)とは?:心の仕組み図の理論背景・CBT全体を学びたいときに
- 👉 思考の癖(認知の歪み)10パターン解説:「認知」の部分をさらに深く分析したいときに
- 👉 認知再構成法ツール:浮かんだ自動思考を書き換えるワークに進みたいときに
- 👉 活動記録表:「行動」のパターンを日々記録していきたいときに
- 👉 問題解決技法ワークシート:図で見えた課題を具体的なステップで解決したいときに
まとめ
「なぜあんな行動をしてしまったのか」「どうしてこんなに気分が落ちるのか」——その答えは多くの場合、出来事・認知・感情・身体・行動のどこかに隠れています。
心の仕組み図は、その「見えなかったつながり」を一枚の図に収めるためのツールです。答えを出すためではなく、自分を知るための地図として使ってみてください。
まず最近ちょっと気になった出来事を一つ思い浮かべて、5つの欄を埋めてみるところから始めましょう。